こんにゃくの栄養・効果

こんにゃくマンナンの優れた解毒作用

こんにゃくは「おなかの砂おろし」・「胃のほうき」

こんにゃくは昔から「おなかの砂おろし」や「胃のほうき」などと言われてきました。
これは、食物繊維の豊富なこんにゃくを食べることで体に不必要なものを掃除する、という意味です。
昔の人たちは、こういうこんにゃくの働きを、科学的には知りませんでしたが経験的には、ちゃんと知っていました。こんにゃくを”胃のほうき”とか”腸の砂下ろし”とよんで、大掃除のあとには必ずこんにゃくを体内の毒さらいに食べるという習慣がありました。こんにゃくに含まれる食物繊維・こんにゃくマンナンも、万が一有害な物質が体内に入っても腸への停滞時間を短くすることができるので、体へのダメージは少なくなります。

食物繊維の中でもセルロースやこんにゃくマンナンには、一部有害物質の生成やそれを排除する効果が高いと期待されています。

食品添加物の安全性が心配されている現代のこと、こんにゃくで毒だし…はぜひ実行したい健康習慣です。

 
こんにゃくは大腸疾患リスクを軽減させる

こんにゃくマンナンのような食物繊維は、腸内細菌叢を改善することによって大腸がんや大腸ポリープなどの大腸疾患のリスクを軽減させることが知られています。大腸には、100種類、100兆個もの細菌が生息し、これらを腸内細菌叢と呼んでいますが、このなかには乳酸菌のような善玉菌だけでなく、悪玉菌もたくさんいます。食物繊維の多い食事は、それが善玉菌のよいエサになってその発育を促し、結果的には悪玉菌の発育を抑えるのです。このことが、排便促進作用とあいまって、大腸疾患を予防します。

 

コレステロール値を正常に

コレステロール値を正常にするための食事は摂取エネルギーを調節し、脂肪を控えるとともに、食物繊維を積極的
にとることがポイントです。その点、こんにゃくはほとんどが水分で超低エネルギー食品の為、満腹感を得ながらも、全体のエネルギーをダウンさせることが可能です。

 

糖尿病予防に最適!「こんにゃくマンナン」

現代人の生活習慣病とされている糖尿病ですが、その予防として糖尿病と食物繊維との関係については多くの実験が報告されています。
こんにゃくマンナン摂取による耐糖性の改善とインスリン分泌の節約効果に関する人体実験の結果、こんにゃくは糖尿病予防に最適な食材とされています。

 

便秘を解消し、おなかすっきり

快食・快便・快眠。これは昔から健康のバロメーターと言われています。一般に2日以上排便がなく不快感を伴ってきた場合を便秘といいますが、これには弛緩性便秘とけいれん性便秘とがあります。
けいれん性便秘の場合は、刺激が強すぎるとけいれんが起こり、かえってよくないので、こんにゃくのような生理効果をもつ食品がよいとされています。やんわりと大腸を刺激して排便反射を高め、おなかをすっきりさせます。

 

しらたきは骨粗しょう症予防に役立つ

カルシウム不足が長期にわたると骨がスカスカになる「骨粗しょう症」を招きます。日ごろのカルシウム摂取の心がけは本当に大事です。
こんにゃくの中でも濃いめのこんにゃく液を使用するしらたきは、板こんにゃくに比べておよそ倍ものカルシウムが含まれているため、不足したカルシウムを補う食材にピッタリです。

 

食べて満腹感倍増!肥満防止にも!

こんにゃくは、やわらかすぎず、かたすぎず、弾力性と歯ごたえがありシコシコとした食感をもち、味しみがよいも
のがよいとされています。噛めば噛むほどおいしく、ゆっくりと食べるのに好都合なのです。よく噛んで食べると、脳の視床下部にある「満腹中枢」が刺激されて、腹八分目の食事で満腹感が得られます。

大切なカルシウム源

食物繊維のほかに、カルシウムの摂取も期待できるこんにゃく。カルシウムは骨や歯の成長や精神安定の作用があ
ります。カルシウムの代表格は牛乳、乳製品や小魚ですが、カルシウムは体内に吸収されにくく日本人は不足しがちです。その点、こんにゃくのカルシウムは酸に溶けやすく、体内に吸収されやすいため効率よく摂取することができます。

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